以前の記事で女性に間違われる、男性に間違われるということについて少しお伝えさせていただきました。
幼少期は、性別を間違われるということはあると思います。
しかし、昔可愛がられていたことがあっても、だんだんと大人に近づくにつれて、
そのように言われる機会も減ってきます。
そして記憶からもだんだんとその頃のことを忘れてしまいがちです。
ですが、もしそれが嫌な思い出ではないのであれば、
私は、そのことを忘れずに生きていたいなと思っています。
そのように感じたきっかけを、私の経験談を交えながら今回はお伝えできたらな、と思います。
私は女声がある程度出来上がりかけていた頃、仕事をする傍らで電話受付なども経験していた時期がありました。
最初の頃は見知らぬお客さんとのいきなり電話で話すと考えると、緊張してしまうことがありました。
声だけだと相手の人が何を考えているのか、温度感がなかなか分からないことがあったためです。
でも、上手くいかなかったのはほんの数日間だけで、当時、私の近くにいた優しい先輩の方がこう教えてくださったんです。
「別にお客さんが突然電話越しに現れて殴りかかってきたりしないんだから身構える必要なんてないよ〜」
と冗談交じりに言ってくださったんです。
確かにそうですよね。笑
どこでもドアでもあるまいし、恐れる必要なんて何もありませんでした。笑
結果、すぐにその業務にも慣れることができました。
そして、それと同時に、ふと感じたことがありました。
「高い声で女っぽく話してみたらどうなるんだろう??」
声だけだと相手に顔は見られませんよね。
仕事にも慣れて、ある程度余裕が生まれたタイミングで、
今度、ちょっと女声っぽく話してみよう!と私、勝手に思い立ちました!
もちろん、可愛こぶって話そう、というのではなく、
あくまで仕事上の受け答えはしっかりした状態で、気持ち声だけを少し高くして話してみようと考えたのです。
そのまま男性との会話と思われるか、それとも女性に間違われ・・・?
そんなことを考えながら、若干慣れない絶妙な高さで話し、
業務上は特に問題無く、むしろお客さんは上機嫌にお話してくださり、電話受付を終えることができました。
「ふぅ・・・どうだったかな・・」、そう思いながら、続きの仕事に取り掛かろうとしていると、
そのお客さんがまさかの折り返しお電話があって、
「伝え忘れていたことがあってまた電話した」と・・・。
応対上問題なかったし、なんだったろう・・・?
後々確認するとほんの些細なことの伝言電話でした。
問題はそこではありませんでした。
私以外の受付の人が一時対応で電話で応対し「先ほどはどの担当と話されていましたか?」
そう尋ねると、
「さっき藤城さんという 女性 の方と話てたんだけど・・・」
と、言われていたのです!!
社内では電話終了後に、「藤城なんて女性ここにいないけどな!!!」と、
私に向かって茶化すように言ってきたり、社内ではそれで若干の笑いが起こっていたり、という出来事でしたが、
私は内心で「よしよし・・・上手くいったじゃん・・・.:。+゚!!」という感じでした。
女声の威力というか、本当に間違えられるんだな、という実感を得られる機会でしたし、
同時に、「もしこの状態で女装したらどうなってたんだろう・・?」
というような感じで、「声 × 女装」という一見関係なさそうなものが、
直観的に結びつく部分はあったのかな、と思い返して見ると感じました。
結果として今は、新しい自分や世界に気づくことができ、
後悔するどころか充実した日々を送ることができています。
ひょっとすると、これは、自分の中の新たな一ページを刻むきっかけの出来事だったのかもしれません。
今回のように、ふとした気づきから、自分の中の新しい一面、忘れていた自分を取り戻すこと、さらに、その先に繋るきっかけはあると考えています。
あなたの何気ない1日の中にも、そんな”気づき”が隠れているのかもしれません・・・!