指で喉仏を押し上げて出す女声の出し方はおすすめしません【荒技】

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YouTubeなどの動画サイトで「最速でできる出し方」でたまに登場する女声の出し方があります。

それは、自分の喉仏を無理やり押し上げて出すという荒技的なやり方です。

想像しただけでも痛いそうではないでしょうか?

実はこの出し方、最近出てきたやり方、という訳ではなく、
私が女声について色々調べ始めた5年以上前からあるやり方です。

当時は、ニコニコ動画の配信などで両声類ジャンルで活躍されていたある方が紹介されていた方法です。

やり方はとっても簡単で、一応、ご紹介させていただきます。
・喉仏を軽くタッチしながら場所を確認する
・水を飲んだ時などにゴクッとした瞬間に喉仏が上がることを確認する
・その時に指で喉仏が下がってこないように指で押しながら声を出す

ざっくり言いますとこのようなやり方です。

女性と同じような喉周りの力の使い方を目指す・・・
というよりは、男性的部分(喉仏)を物理的に無理やり無くしてしまおうという、
力でなんとかするという点では力の強い男性的な、荒技的出し方と言えるかもしれません。

当の私もこのやり方は当然試したことがある・・・と言いたいところですが、
これについては数回程度しか試したことがありません。

なぜなら、結局のところこれでは女声は出すことは難しいからです。

実際に試していただければわかっていただけるとは思うのですが、
喉仏が上に上がったとしても、声帯の形や動きを変えるわけでなければ、声の共鳴させる場所を変えるわけでもないため、
ただただ、しんどい状態で声を出す、というような感じにしかならないことがほとんどです。

あまりに力を入れない限り、怪我をするということはないかと思いますが、
身体の生理現象に逆らったやり方であることは間違いはありませんので、おすすめはできません。

ただ、飲み込んだときの喉仏の動きにびっくりされる方もいらっしゃるかもしれません。
喉周りの動きを理解するという意味ではそれを確認すること自体は意味があると言えます。

色々試してみて声を出してみるとヒントが掴める可能性はもちろん0ではありませんので、
ご興味のある方は一回くらい試してみても良いのかな、とは思います。

実際体感してみて感じるものもあるかと思いますので・・・。

≪ 今回のまとめ ≫
✴ 喉仏を押し上げて女声を出すというやり方がある
✴ 発声時の声帯の動きや共鳴の位置が変わらなければ女声にはなりづらい
✴ 喉を痛める危険性もないとは言えないので、おすすめはしません・・・。
✴ 喉仏や喉周りの動きを確認すること自体は有効です