「そもそもそれは・・・」という教え方について

Home / ブログ / 「そもそもそれは・・・」という教え方について

「そもそもそれは間違っていて・・・」という教え方について

今回は女声というよりも、講座やレッスンそのものについてお話していきます。

何かを教えてもらう立場というものは、誰しもが一度は経験した上で教える人、教えられる人の関係が成り立っていますが、
最近、教えてもらっている立場、教わる側の生徒が質問をされていて、
教える側の方が「そもそもそれは・・・」という形の教え方をしているのを耳にする機会がありました。

似たような経験をされたり、誰かが言われているのを見たり聞いたりされたこと、どこかで一度はあるのではないでしょうか。

その時、生徒の方は「あ、なるほど。。」と普通に受け答えはされていたのですが、
どうも側から見ていると上手く内容を理解していない様子でした。

むしろ開口一番にそのような返答がきたものですから、
側から見ていた私には、少しその方ががっかりしているように映っていました。

教えている側としては、そもそもの前提からの理解が間違っているから、
そこから教えようとするのですが、

教えてもらう側にとっては、そんなこと知らない!!
そんなこと聞きたかったんじゃない!!という内心になっているかもしれません。

ここで、一番無知なのはやはり生徒の方になるので、
やはりここは教える側の配慮が足りないのでは、と思ってしまった訳ですね。

勇気を振り絞ってした質問だったかもしれません。
悩みに悩んでした質問だったかもしれません。

その質問に対して、「そもそもそれは間違いで・・・」と説明されると、
回答内容が例え正しい内容だったとしても、生徒の頭にスムーズに内容が入ってこなくて仕方がないのかもしれません。

会話でも、冒頭に「いや、それは・・・」と否定的に話してしまう癖がある人は、
言われている側からすると、あまり気分が良くない会話の仕方になってしまっている場合もありますね。
本人には悪気はないはずなんですが、いざそういう言い方をされると反発をかってしまうというものです。

今回の出来事も、それに少し似ているところがあるのではないかと私は考えていまして、
無意識に否定的な言葉を使う癖がついている場合もあるので、なかなか厄介なところですよね。

そのため、今回の出来事の解決策として私が考えるのは、やはり教える側の工夫次第だと考えます。

質問に答える時、そもそものところから説明をしないといけないような内容だったとしても
まずは一度「なるほど、そういうことですね(そこがわからないんですね)」と質問を受け止めてあげて、
「そもそも」という言葉を使わずに、順を追って説明してあげたら良いのではないでしょうか。

教えてもらう側からしても嫌な気持ちはしないはずですし、理解も早まるはずです。

そもそも、という前提や背景を理解してからの方がすんなり理解できることは沢山ありますし、
女声習得においても、そういったところをおさえておかないといけない内容、場面は多々出てきます。

ただ、質問などをいただいた時の受け答えとして私自身も気をつけていくべきことだと感じた出来事のご紹介でした。笑
講座的な要素が薄くなってしまいましたが、そういった点に気を配りながら私も色々なレクチャーさせていただきたいなと考えています。

分からないことがあればお気軽にご質問やお問い合わせてくださいね。

≪ 今回のまとめ ≫
✴ そもそも論で否定的に教えてしまうと教えてもらう側が嫌な思いをすることがある
✴ 普段の会話でも起こり得るので注意が必要
✴ 筆者自身も気をつけるようにしています。